第3話 : 『連鎖』

【体験者:@管理人】 2003/11/10 公開作品


昔、私は友人と連れ立って深夜ドライブするのを趣味としていました。
当時の私には仲良い友達が二人おり、いつも彼らとフラフラとドライブを楽しんでいました。

そんなある日、私たちは夕方食事をした後、モノのついでと相模湖周辺までドライブに出掛けました。
そこには、心霊スポットとして名高い、大きな橋があるのです。
そして、このコースは、私が個人的に好きなコースでもあります。

ハンドルを握るのが私、助手席に友人A、助手席の後ろの席に友人Bでした。
いつもどおりくだらないバカ話をしながらドライブを楽しみ、私たちは帰途につきました。

私と友人Aが千葉、友人Bが埼玉なので、先にBを送って行く事になりました。

勝手知ったる道を走り都内まで戻ってきた頃、後部座席のBは疲れたのか眠り始めました。
私は助手席のAと他愛ない話をしながら運転していました。

もう少しでBの地元に着くな、という頃。

とある繁華街を走っていた私は、ある電柱の脇を通過した瞬間、
何かが車に乗り込んできたような感覚を覚えました。
そして、ハンドルを握る私の右後ろから、私を覗き込むように顔を突き出している姿が頭に浮かぶのです。

気配…そう言えば良いのでしょうか?
性別や顔などは解りません。
ただ、人なのです。明らかにこの世のモノではない人がそこにたたずんでいる気配なのです。

以下のように説明したら感覚的にお解かりいただけるかと思います。

例えば、真っ暗闇に立っているとします。

誰かが足音を忍ばせて自分の背後に近づいてきても、何となく本能的な感覚で感じますよね?

『誰か居る…』

そういうふうに…。

助手席のAは何も気がついていないようでした。
ただ私には、何者かが車に乗り込んできて後部座席に座っている、そういう漠然とした感覚があるんです。

友人Bが目を醒ましました。

いつもの場所でBを降ろしました。
後部座席の感覚は既になくなっていました。
その時、Bに特に変わった様子はなく普段どおりでした。

私とAは千葉までの夜道を走り、これまたいつもどおり別れ、私も自宅に戻りました。
その後、何も変わった事もなく月日は過ぎていきました。

私は就職し、同僚たちと親睦を深める為にドライブをしたりする日々がやってきました。
当然、私のお気に入りコースであった"ここ"を走る事もよくあったんです。

そんなある日、私は同僚たちと深夜のドライブに出掛ける事になりました。
やがて私たちは未曾有の恐怖体験をする事となっていくのです…。

第5話でご紹介する『残された靴』です。

相模湖周辺、橋…この周辺には、何かただならぬモノが存在していると思います…。